跳ねるような感性と、
きらりと光る洞察力で、
人を惹きつけるデザインを創る仕事。
グラフィックの他にプランディング、パッケージ、
プロダクトなど多岐にわたるデザインを提案します。
流行を捉えるアンテナと、
プロジェクトを見渡す
大局観で、広告の仕組みを考える仕事。
コミュニケーションの設計図を描き、生活者のニーズ
を捉える効果的なプロモーション活動を行います。
貪欲な知識欲と
新しい世界へ飛び込む挑戦心で、
Webアプリケーションに命を吹き込む仕事。
PHP や Perl、JavaScript などの Web 言語を武器
に、快適なウェブサービスを構築します。
今を鋭く見つめる眼と、
子どものような好奇心で、
心に刺さるコピーを綴る仕事。
キャッチコピーからCM企画、企業スローガンなど
コミュニケーションの核となる言葉を見つけます。
アド・パスカルのグラフィックを担う
デザイナーの太田さん中村さん、
コピーライターの浦さんにインタビュー。
「実りの島、壱岐」プロフェクトのエピソードを通して、
アド・パスカルの働き方を聞きました。
〈 太田 〉
僕はウルトラマラソンのロゴ・ビジュアル・完走メダルの製作・・・あとポスターのモデルも。
〈 中村 〉
私は観光ブックレットと、神社巡りガイドブック、あと関連ツールを制作しました。
〈 浦 〉
パンフやポスターのコピーライティングを担当しました。観光ブックレットは外部のライターさんとも協力しました。自分はこういった官公庁の仕事ってあんまり経験なかったんですが、お二人は官公庁の仕事って多いんですか?
〈太田〉
うーん、民間企業の方が多いかな。でも、物産展(地域PR系)の仕事は九州各県やったかなあ。
〈 中村 〉
私ははじめてでした。
〈 太田 〉
ウルトラマラソンは壱岐っぽさというか、荒々しさをテーマにしたかな。
〈 浦 〉
プリミティブ(原始的)っていうキーワードがありましたね。
〈 中村 〉
チームで案を出して、最終的に決まったのがこのドローン案。
〈 太田 〉
カメラマンさんとロケハン(撮影場所の下見)に行って、数ヶ所回って、いい場所見つけたらすぐ撮影…みたいな。
〈 浦 〉
他の仕事でもそうですけど、めちゃくちゃいい撮影場所を見つけてこられるから、デザイナーさんってすごいなーって思います。
〈太田〉
今はインターネットでいろいろ見れるっていうのはあるけどね。撮影場所を検索して「ここいいんじゃね」みたいな(笑)
〈 中村 〉
神社巡りの方は「女子旅」がテーマだったので、女性のカメラマンと一緒に現地を取材しました。
〈 浦 〉
宿泊施設の人に顔覚えられたんですよね。
〈 中村 〉
そう!すごい親切にしていただいて。どうしても撮影で夜遅くしか旅館に戻れないってなったときに、夕食にラップしておいてくれてたり。カメラマンさんが機材が多いので、なるべく宿泊は下の階が良かったりするんですけど、そのあたりも理解していただいたり。
〈 太田 〉
うーん、それはウチが特殊なんじゃないかな。
〈 浦 〉
そうなんですか?他の会社を知らないので、それが普通なんだと思ってました。
〈 中村 〉
私、いろんなデザイン事務所を転々としてるけど、パスカルは仕事のやり方が特に自由だと思う。
〈 太田 〉
デザイナーが香盤表(1日の予定表)を組むし、飛行機とかも自分が決めた時間にとるし、宿泊場所も決めるし。
〈 浦 〉
でも自由な分、大変ですね…。コピーライターだとなかなかそういう機会はないです。楽って意味じゃないですけど。
〈 中村 〉
デザイン会社にコピーライターがいることも珍しいよ。
〈 浦 〉
そういえば、新卒でコピーライターを募ってる会社ってなかなかないですよね。
〈太田〉
教えられる人がいるから。誰もコピーの仕事を教える人がいないのに新卒の子が入ってきてもやっていけないしね。
〈 中村 〉
師弟関係…というか。デザイナーもそうだけど、パスカルはいきなりひとりで仕事を任されることはなくて、チームで動きますよね。
〈 中村 〉
気になる!それもパスカルの面白いところと思ってて。チームで全然違う仕事してるから、他の人の仕事をチラっと見たり(笑)デザインのやり方も人それぞれだから、刺激になるというか。質問したりします。
〈 太田 〉
他の人の仕事を見て「イラストレーター誰?」って紹介してもらったり「どうやってデザインしたの?」とか聞いたりとかね。
〈 浦 〉
他のチームの仕事も気になるんですけど、自分の仕事が一般の人にどれくらい反響あるかも気になりません?
〈 太田 〉
ネットとかめっちゃ見るよ。
-同笑
〈 浦 〉
気になりますか(笑)
〈太田〉
ちょっと前までは完成したらそれで満足してたけど、今はずーっとSNSをチェックしてる(笑)
〈 中村 〉
エゴサーチ(笑)
〈太田〉
壱岐の仕事だったら、例えばメダルの写真を投稿してる人とかいないかなーって検索。「#壱岐」「#壱岐ウルトラマラソン」「#壱岐ウルトラマラソン2016」……
〈 浦 〉
網羅してる(笑)
〈太田〉
instagram、facebook、twitter…他の仕事も同じようにチェックしてる。その人の年齢とかコメントとか気になるなあ。
〈 中村 〉
私はあんまり見ないかな。また仕事がきたら「いい仕事できたんだな」って思う。この仕事って結果が数字として出てくるわけではないけど、神社巡りのツアーができたり、問い合わせが増えたって聞いたりすると嬉しいな。
〈 浦 〉
壱岐の仕事は一般の方だけではなく、プロが審査を務める福岡広告協会賞もいただきましたし、やっぱり反響があると嬉しいですよね。自分はこういう反響ってすごくモチベーションになるんですけど、お二人はどうですか?
〈 中村 〉
私の場合は、毎回違う業界の仕事をやるってことがモチベーションかな。周りの人と協力しながら、やったことないことに挑戦するっていう。あと、仕事の領域が広いこと。今まで私が別の会社でやってきたデザインって、決まったフォーマットにレイアウトしていくってことが多くて。「何を作るか」っていう企画の段階から携われるのはやっぱり面白いよね。
〈太田〉
もし「こういう風に作って欲しい」って細かい指示書がきたら、まずは指示通りに一案作って「こういうのも良くないですか?」って提案用にもう一案作る。最終的には言われた通り作った方がいいってこともあるけど、作ってみないとわからないことあるし。
〈 中村 〉
太田さんを遠くから見てて、すごいなって思います。言われたものと全然違うのを提案してるのにクライアントからは「これこれ!そういうのがやりたかった!」とか言われてて(笑)
〈太田〉
「全然違う」って言われることもいっぱいあるけどね(笑)
〈 浦 〉
商品のことをいちばん理解しているのって、やっぱりクライアント自身じゃないですか。だけど、それを「伝える」ことに関してはまた別の話で。コピーやデザインで「どうやって伝えるか」というところから提案できるっていうのは、面白いですよね。
〈 中村 〉
壱岐の仕事は、伝えたい事はたくさんあるけど、何をしたら良いかほとんど決まってなくて、どんどん提案したよね。
〈太田〉
ウルトラマラソンは、そもそもの依頼はロゴとビジュアルだけだったけど、メダル作りませんかーって提案して実現したし。
〈 浦 〉
うちの会社はグラフィックだけじゃなくて、プロダクトも作るんですね。
〈太田〉
デザインを作って「こういうの作りたいんですよ」ってメダルの制作会社と協力して作ったかな。
〈 中村 〉
まあ、全部の仕事が毎回自由ってわけじゃなくて、ある程度やること決まってる仕事も多いけどね。
〈 太田 〉
個人的には競争心を持ってほしいかな。やっぱり他の人より良いものを作ろうって思わないとどんどんなまっていく気がする。デザイン歴が長いとか短いとかじゃなくて、良い案ができるかできないかだから。新卒の子が入ってきて、自分より良いデザイン作ったら負けないようにしなきゃって思うし、そういうのが大事だと思ってる。意見とかぶつけてくれても全然いいし。
〈 浦 〉
トップダウンじゃない。
〈 太田 〉
もちろん上下関係がないってわけじゃないけどね。制作物に関してクオリティを高めるための意見なら、どんどん出し合おうってことです。
〈 中村 〉
私からは…中途入社の身だから特にそう思うけど、新卒で入社される方が羨ましいです。目標になる先輩がいることはもちろん、コピーライターやwebチームも近くにいるから仕事の幅も広くて、いろんな経験を積むことができる。必ず成長できる場所だと伝えたいですね。
〈 浦 〉
自分は社会人になって4年目で、まだ新卒の子に教えられることは少ないし、むしろ教わることの方が多いんじゃないかって思ってます。一緒にがんばろう、じゃちょっとヌルいでしょうか…?バチバチに切磋琢磨していけたらと思います。
アド・パスカルのデジタル部門から
ディレクター/プランナーの米倉さん、
Webデザイナーの洪(ホン)さんにインタビュー。
個性豊かなお二人に
「関門アプリ」開発秘話から
デジタルチームの雰囲気について聞きました。
〈 米倉 〉
観光PRのアプリかな。関門海峡エリアの観光スポットを訪れると、スタンプラリーみたいにキャラが集められるっていう。あの辺りは見所が結構あって。門司港に、他は…。
〈 洪 〉
関門トンネルとか、巌流島とか。メインスポットまでのコースもアプリで紹介してますよね。
〈米倉〉
昭和の世界を体験できる関門海峡ミュージアム、唐戸市場、城下町の長府とか、幅広く紹介してます。工夫した点は、アプリとwebを連動させた「ハイブリッドアプリ」を提案したことかな。コストを抑えて、ウチの得意なwebの技術も活かせるっていう。実はアプリに携わる案件ってこれで2回目。前回の反省点を踏まえて挑んだけど、やっぱり大変だったなあ。
〈 米倉 〉
Webメインではあるけど、ぜんぜん作れるよ!
〈 洪 〉
(大きくうなずく)
〈米倉〉
「アプリ」っていう新しい刺激があることで、主であるWeb制作の方のレベルも上がると思う。新しいことはもちろん恐怖でもあるんだけど、それ以上に身につくものがあるよね。
〈 洪 〉
そうですね。例えばデザインする上では、androidとiOSで使える色の制限や画質などルールが違うんです。初めての時は苦労しました。
〈 米倉 〉
資金繰りかなあ。限られた予算の中で、気持ち良く仕事をしてもらうのはもちろん、アプリのクオリティも高めなきゃいけない。あとは、外国人観光客のための翻訳作業かな。英・中・韓に翻訳していくんだけど、そもそもの紹介スポットが100以上だから、作業量はすごい密度になっていく。
〈 洪 〉
翻訳すると、日本語で書いた文章から行数が変わることがあります。その度レイアウトを修正しなくちゃいけなくて…しかも外国語だとどこで改行していいのかわからない!
一同笑
〈米倉〉
そうそう。あと、企画ロゴ(企画内容を端的に示すシンボルマーク)は、20案くらい出したよね。
〈 洪 〉
そうです(苦笑)
北九州市と下関市が合同で発注した仕事なので、両市ともに納得してもらうのがカギで。何度もアイデアが尽きそうになったけど、そこから粘って絞り出せたっていうのも良かったですね。
〈 米倉 〉
当時は出し切ったって思ったけど、こうして振り返ってみると、やっぱり反省点っていうのはあるかなあ。スケジューリングとかね。
〈 洪 〉
もっとアプリのことを勉強して、さらに効率よく作業を進められるようになりたいです。…別に米倉さんのスケジューリングを悪くいうつもりはないんですけど(笑)
〈米倉〉
いや、いいのいいの(笑)でもまあ、苦労しました。限られた時間と予算の中で品質を追求するのは…大変でした…!
一同笑
〈米倉〉
でもやっぱり苦労しただけあって、3000ダウンロードを超えて。地方の観光アプリとしては結果が出せたんじゃないかと。クライアントも満足してるし、ぜひこれからもアプリを作る仕事はしていきたいと思ってます。
〈 洪 〉
私は次のアプリ制作案件のために、システムとか色づかいの勉強とかしてます!
〈米倉〉
洪ちゃんがやる気出してくれてすごい嬉しい(笑)けど、それだけやっぱりアプリ制作は刺激的なんだよね。確かにキツイけど、得るものがあるから頑張れる。芸能人とかとやる仕事も確かに面白いけど、「未知の領域」だからこそ新鮮で、やりがいがあるというか。
〈 洪 〉
いずれはウチの会社主催で、大きな会場借りてセミナーイベントやりたいと思ってますよ。
〈 米倉 〉
マジで!?すげえ!
〈 洪 〉
そういうの好きなんですよ。でも、だいたいそういうのって東京なんですよね。行きたいです。
〈米倉〉
いいじゃん、どんどん行きなよ!
〈 洪 〉
そんなこと言ったら、止められないですよ。月の半分ぐらい席空けて仕事しなくなっちゃう。
〈米倉〉
…そこは調整しよう!もう1年目じゃないから!
一同笑
〈米倉〉
でもまあ、そういう向上心は止められないからねえ。東京はやっぱり最先端だから。ただ、福岡から東京の会社に転職した人に聞くと、福岡には「チーム感」があったって言ってたね。東京は個人プレーが主らしい。
〈 洪 〉
仕事がめっちゃ細分化されてます
からね。自分の仕事をきちんとすれば、はい出来上がりみたいな。
〈米倉〉
個人の考え方次第だけど、福岡はチームで作る感覚が強いから、そういうのが好きな人にとってはデジタル部門はいい環境だと思う。大きな案件を一緒に回していく、みたいな。
〈 洪 〉
うんうん。
〈米倉〉
特にデジタルチームはメンバーがみんな尖ってて。そんな個性豊かなみんながチームを組んだ時に生まれるパフォーマンスはすごいし面白い。あとは、良くも悪くも歴史が浅いというか。デザイン部門の方は、長い歴史があって積み上げてきたものがあるけど、webの方はそういうのがなくて。だからこそ今後入ってくる人も、その歴史を作るコアメンバーになってほしいですね。
〈 洪 〉
がんばりましょう!